こんにちは。逗子市在住のたいしょう(taisho_zushi)です。
今回は自然豊かな逗子の中で唯一の水田が残るとされる名越緑地について紹介します。
初めて訪れた時は「トトロの世界じゃん!」って思ったよ。
日本の昔ながらの里山の原風景を感じることのできる、この貴重な緑地の魅力を少しでも知ってもらえたら嬉しいです!
概要
アクセス
場所はこちらです。
久木ハイランドの麓にあります。久木は自然豊かな逗子の中でも特に綺麗な里山が残された地域です。
JR逗子駅からは徒歩約20分、京急逗子・葉山駅からは徒歩約25分かかります。最寄りのバス停・久木五丁目からは徒歩約4分です。
バスに乗るほどじゃないという方はダイチャリをおすすめします。逗子にはダイチャリのステーションがたくさんあるので結構便利です。
広さ
名越緑地の広さは約80,000㎡です。東京ドーム約1.7個分の広さになります。
東京ドーム○○個分っていつもピンと来ないのですが、つい言いたくなってしまう…。
歴史と背景
緑地のある名越谷戸は、過去に3度もの大規模開発が計画されていたものの、逗子市民の根気強い保護運動により開発を免れました。
しかしながら元々は周辺の開発による産業廃棄物の不法投棄でゴミが山積していたり、森林や田んぼも長年放置されていたりと今の姿とはかけ離れたものだったようです。
2002年ごろ、名越谷戸が逗子市に寄付されたことをきっかけに市内外の環境保全活動団体が集まりました。そして2005年には「逗子市名越緑地里山の会」が立ち上がり、現在まで環境保全活動などが続いています。
「逗子名越緑地里山の会」活動地域
名越緑地は逗子市の里山活用事業の一環として、アダプトプログラム制度を利用してその美しい姿を維持しています。
あだぷ…ちょ…?
アダプト・プログラムとは、市民と行政が協働で進める、新しい「まち美化プログラム」です。
アダプトとは、英語で ○○を「養子」にする という意味です。
公園や緑地など、公共の場を「養子」にみたて、市民がボランティアとして里親になり「養子」である公園や緑地の美化・維持管理を自主的・主体的に行い、市がこれを支援する、というものです。逗子市ホームページより引用
簡単に言ってしまえば、逗子市と市民団体が協力しながら名越緑地を維持管理しているということです。市民団体は「逗子名越緑地里山の会」という集まりで、いくつかの団体と個人会員によって成り立っています。
名越緑地では環境保全だけでなく、子供たちの田植え体験や昆虫観察会などの活動も行われています。貴重な里山の原風景をこれからもずっと残していくために活動している市民団体の方達には本当に頭が上がりませんね。
写真で見る名越緑地
それでは実際の現地の様子を写真で紹介していきます。
現地までの道のり
場所がわかりづらい上に特に看板なども出ていないので、Googleを頼りに向かいましょう。
こちらのY字路を左に進みます。
するとフェンスの向こう側に溜池が現れます。
ブラックバスなどがいるらしく、釣り人の姿がありました。ただしフェンス内は関係者以外立ち入り禁止です。ルールは守りましょう。
溜池を横目にさらに進みます。
1分ほど歩くと開けた湿地が姿を現します。ここまでくると鳥と虫の鳴き声に包まれ、大自然を肌で感じることができます。
こんなところです
現地を訪れたのは8月ですがかなり草木が生い茂っていました。
さらに進むと先ほど説明したこちらの看板が立っています。
久木ハイランドの鎌倉市子ども自然ふれあいの森へつながる名越尾根道の入り口があります。素人が見てもどこを登ればいいのか全く検討もつきませんでした(笑)
マムシがいるそうなのでご注意ください。
小さな田んぼが5つほどあります。田植えや稲刈り体験などはここで行われているようです。
小さな池があります。ザリガニなどたくさんの生き物がいそうです。
小川が流れています。ホタルの幼虫の餌となるカワニナが生息しており、6〜7月にはホタルを観ることもできる貴重な水源です。
見つけた瞬間に飛び立ってしまいましたが、アオサギがいました。小さくてわからないですかね。
こちらは集会所のように囲むベンチです。ここで市民団体の方達が会議を行っているのでしょうか。
東屋もあります。こちらはかなり古そう。
裏側も少し
田んぼの脇をもう少し奥へ歩いてみました。
すると廃車と思われる軽トラックが捨てられていました。
さらに進むと乗用車も捨てられています。奥まで歩くと廃屋のような建物もありちょっと怖かったので引き返しました。怖いの苦手なもので…。もしかすると私有地で管理の手が行き届かないのかもしれませんね。
子どもを連れていく場合は田んぼの辺りまでにしておきましょう!
最後に:トトロを彷彿とさせる里山原風景がありました
今回は逗子市に残された唯一の水田がある名越緑地について紹介しました。
初めて現地を訪れた時には、まるでトトロの世界に来てしまったかのような風景にとても感動しました。それは逗子市と市民団体の方達が必死に復元と維持を続けてきた結果であり、そんなことを考えながら現地を歩くとより一層自然の大切さが身に染みます。
皆さんもぜひ、現地を訪れてその歴史に思いを馳せながら、たくさんの動植物と触れ合ってみてはいかがでしょうか。
以上、目指すは逗子の道先案内人、たいしょう(taisho_zushi)でした!ではまた!!
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